私が普段「 Redmine
」で使ってるプラグインの中で特にオススメするプラグインについて説明していきたいと思います。
Redmime
は標準でもかなり使い勝手が良いプロジェクト管理ツールだと思いますが、プラグインを導入することで、更なる利便性の向上を図ることができます。
使用している Redmine
のバージョンは2.6.7になります。
バージョン3もすでにリリースされてますが、まだプラグインの方が追い付いていないので、バージョン2の方を使ってます。
それぞれのプラグインの説明をしていきたいと思います。
Absolute Dates Plugin
Redmine
のチケットの作成日や更新日はデフォルトでは今日からの相対的な日時数で表示されます。(X時間前、X日前など)
このプラグインを利用すると、これらの日付を通常の日付の形式( yyyy/MM/dd
)で表示してくれるようになります。
開発してると何日前とか言われても、土日や祝日を挟んだりしてると営業日を計算する際に混乱するので、絶対的な日付で表示してくれるこのプラグインがかなり重宝してます。
上司に説明する時も説明しやすいです。
Backlogs
Redmine
でアジャイル開発( Scrum
)をする場合は、必須になるプラグインです。
バックログやストーリーボードとかも視覚的に分かりやすいです。
だた、やっぱり、 Scrum
に特化したプロジェクト管理ツールには一歩及ばない感じにはなってます。
もし、 Scrum
でしか開発しない人で Redmine
を使おうと思ってるのであれば、他の Scrum
に特化したプロジェクト管理ツールを使った方が良いかもしれません。
「 Yodiz
」などは Scrum
開発で非常に使いやすいツールだと思いました。
ただ、このツールはユーザが増えると有料になっちゃうんですけどね・・・。
Checklists Plugin
チケットにチェックリストを追加することができます。
新しくチケットを作成するほどでもないけど、確認しておきたい内容などあればチェックリストとして確認することができるようになります。
例えば、「X画面を実装する」というチケットがあった場合、実装だけでなく、「静的解析ツールの使用」や「レビュー」、その「指摘対応」など、チケットにしてしまうと、チケットの数が増えすぎてしまい、管理が難しくなるような場合に、チェックリストにこれらの作業を追加しておくことで、チェックリストにある作業を行ったかどうかをチェックすることができます。
チケットの説明の部分やコメントに書いても良いとは思いますが、追跡が難しくなると思うので、チェックリストを利用した方が管理が楽になると思います。
CRM Plugin
顧客管理のプラグインです。会社や顧客の担当者の情報を管理することができるようになります。
プロジェクト管理ツールに案件管理機能が追加されたイメージになります。
このプラグインをうまく使ってあげると、営業部門の方との連携がスムーズになるかもしれません。
Invoices Plugin
インボイス管理のプラグインです。「 CRM Plugin
」と同時に利用することで、顧客ごとのインボイスの状況を確認することができます。
ただ、問題が1つあって、このプラグイン、日本語のインボイスの出力しようとすると文字化けします。
使ってるフォントの問題なので、プラグインのソースを修正してあげるといい感じに日本語でもインボイスを出力してくれます。
見積 〜 入金までのステータスの管理も行うことができます。
今は無料版しか使ってないのですが、有料版だと自分の会社のロゴをインボイスに表示したりできるみたいです。
Favorite Projects Plugin
プロジェクトを「お気に入り」登録することができるプラグインです。
プロジェクトマネージャとかで表示されるプロジェクトがたくさんある人は「お気に入り」のプロジェクトを設定しておけばどれを見れば良いかわかりやすくなると思います。
Gantt With Date Plugin
Redmineの「ガントチャート」は標準では週番号が表示されますが、その部分に日付を表示させることができるプラグインです。
上司やお客さんに報告するのに非常に便利です。
ただ、このプラグインを使っても、ガントチャートをPDFで出力したら週番号が表示されてしまうので、そこは注意が必要です。
そこさえ修正されればと思いますが、Redmineのバージョン3では同じ機能が標準で装備されるようなので、修正される可能性はちょっと低そうです。
Issue Importer
チケットをインポートしてくれるプラグインです。
チケットの追加はもちろん、チケット番号を使ってチケットを一括アップデートすることも可能です。
カラムのマッピング機能もあるので、Redmine同士でのチケットの移動がかなり楽になると思います。
Issue Template Plugin
チケットのテンプレートを作成できるプラグインです。
チケットの記載ルールなどが決まってる場合は、テンプレートを作成し、使い回すことが可能です。
自分は他のメンバーの週報をテンプレート化して管理してます。
テンプレートもプロジェクト固有、プロジェクト全体どちらも設定することができます。
これを使うことで、今までやってたコピペ作業がなくなります。
People Plugin
ユーザ管理機能を拡張できるプラグインです。
Redmine
にはあらかじめユーザ管理機能がありますが、このプラグインを使うことで、ユーザの所属会社や部署、役職などの組織としての情報を管理することができるようになります。
会社でグループウェアなどで従業員の管理をしてない場合は、このプラグインを導入することで従業員の管理も可能になると思います。
Theme Changer Plugin
ユーザごとに Redmine
のテーマを変更することができます。
標準ではシステム全体でテーマが決まってたと思いますが、このプラグインを使うとユーザが使いたいテーマを選択することができるようになります。
おしゃれなテーマが使いたい人と、昔ながらのテーマが使いたい人で、もめた時などはこのプラグインを使うと丸く収まりそうですね。
私は以下のテーマを設定できるようにしてます。
- A1
- Alternate
- Axiom
- Basecamp
- Classic
- Farend basic
- Gitmike
- Modula-gitlab
- Redmine-themes
Work Time Plugin
工数管理のためのプラグインです。ユーザごとに工数管理を行うことができます。
上司やお客さんからメンバーの稼働時間の報告を求められた時は、このプラグインを使えば簡単に時間を算出することができます。
ただ、メンバーがきちんと時間を記録してることが前提となりますが・・・。
XLSX format issue exporter
チケットを XLSX
形式で出力してくれるプラグインです。
CSV
出力したファイルをエクセルに変換する手間がなくなり、作業効率が向上しました。
標準でも十分便利なRedmineですが、様々なプラグインを導入することで、さらに作業効率をアップさせることも可能なので、皆さんも是非、自分に合ったプラグインを色々試してみてもらえればと思います。
コメント
はじめまして。こちらのサイトを参考に、私たちに合ったredmineの環境を構築中です。非常に助かっております。ありがとうございます。その中で一点、わからないことがあり書き込みさせていただきます。redmine_contacts_invoice(4.2.4.light)ですが、こちらに書いているようにPDF出力時に漢字が表示されません。具体的にどのフイルを編集すればよいのでしょうか。invoice_reports.rbを編集したのですが、うまく表示されません。以上、宜しくお願いいたします。
サイトをご覧頂きありがとうございます。
redmine_contacts_invoiceでPDF出力時に漢字が表示されないとのことですが、このプラグインでは日本語フォントを使用していないことが漢字が出力されない原因です。
なので、Redmineのサーバに日本語フォントをインストールしてそのインストールしたフォントをPDF出力時に利用させるようにする必要があります。
私はIPAが提供している日本語フォントを使用していました。インストール方法は下記を参考にしてもらえればと思います。
https://ja.osdn.net/projects/ipafonts/howto/install
具体的な修正箇所についてですが、記事執筆時点のRedmineの環境に現在アクセスすることができず、また、同様のプラグインをインストールしているRedmineの環境がないため、どこを修正すれば良いか詳しく説明できません。
ただ、当時の記憶ではPDF出力時に使用するフォントを日本語フォントに切り替えることで、PDFに日本語を表示することができたので、フォントに関する記述がある箇所を修正する、もしくはPDF出力時に日本語フォントを指定してPDF出力を行うことでPDF出力の日本語表示ができるようになると思います。
返信ありがとうございます。
どうにか表示できるようになりました。少し感動しました。。文字が重なっていますが、根気よく設定してみます。とても勉強になりました。ありがとうございました。