2016年6月27日のIPAのプレス発表で「 情報処理安全確保支援士 」制度が新設されることが公表されました。
情報処理技術者試験の平成29年度の春期試験からは、情報セキュリティスペシャリスト試験がなくなり、 情報処理安全確保支援士 試験が新たに始まります。
プレス発表の内容やワーキンググループの資料を見たところ、情報セキュリティスペシャリスト試験とほぼ同等の内容となりそうです。
やはり、2020年の東京オリンピックまでにセキュリティ面の技術者の確保が目的なのでしょうか。
情報処理安全確保支援士 になるには以下のいずれかの条件を満たす必要があるようです。
- 過去の試験区分(SU,SV,SC)の合格者
- この人たちは試験が全て免除になるので、登録簿へ登録することで資格を得ることができます。
- 支援士試験の合格者
- 国内外の類似資格合格者
- ベンダー試験などでしょうか。この人たちは全てもしくは一部の試験が免除となるようです。
- 同等以上の能力を有するもの
- 国が指定するポストで一定期間働いていれば支援士の資格を得ることができるみたいです。
情報処理安全確保支援士 となった場合、オンライン講習と集合講習の受講が義務付けられます。
オンライン講習は年1回、集合講習は3年に1回受講する必要があるようです。
もちろん受講しなかった場合は資格を喪失する可能性があります。
過去の試験区分を合格した人たちで、3年以上経過していて、支援士への登録を行った場合は、すぐに講習を受講させるといったことも書かれてたような・・・。
その上、試験合格後、ある程度の期間が過ぎてる場合、支援士への登録の資格を失うみたいなこともあるようです・・・。
まあ、支援士になるつもりがない人をいつまで待っても仕方がないということでしょうか。
支援士の登録簿へ登録したり、講習にもお金がかかりそうです・・・。
会社でお金出してくれるかなぁ。
最悪、自分でお金出してでも支援士へ登録しようかと思います!!
なんといっても情報処理の資格の中で初めて「士業」へ格上げされた資格になります!
ただし、今のところは業務独占資格とはならず、名称の独占のみにとどまるようですが・・・。
つまり、セキュリティに関する仕事でも別に支援士じゃなくてもできるってことですね!!
この辺は他の士業(弁護士とか行政書士)とかと違うところになります。
でも、仮に業務独占資格とした場合、どんな業務が独占的に行えるんでしょう??
個人情報関連とかかな?あとはセキュリティ製品の調達関連とか?
まあ、この辺りも実際に資格の運用が始まってから徐々に決まってくるでしょう。
IPAの方もこれといったメリットを付与できないでいるようですし。
今のところ、メリットと言えるのは有資格者のコミュニティを構築することができるっていうことでしょうか。
支援士に登録して「士業」ってものになってみたいって気持ちもありますが、
それ以上に社外のセキュリティに携わっている人の話を聞いてみたいっていうのもあります。
みなさんがセキュリティ上どんなところに気をつけてるのか、どんな事例があったかなど色々聞く機会があれば嬉しいなあ・・・。
やはり、生の声っていうのは大事だと思いますし。
情報処理安全確保支援士 。自分の中ではかなり楽しみな資格です。
興味ある方は、ぜひIPAのホームページで確認してみてください。
コメント