Django Logo

[Django]login_required デコレータをカスタマイズする

Django の「 login_required 」デコレータのカスタマイズ方法を説明していきたいと思います。
まず、「 login_required 」デコレータ自体がどのように実装されているかというと、

def login_required(function=None, redirect_field_name=REDIRECT_FIELD_NAME, login_url=None):
    """
    Decorator for views that checks that the user is logged in, redirecting
    to the log-in page if necessary.
    """
    actual_decorator = user_passes_test(
        lambda u: u.is_authenticated,
        login_url=login_url,
        redirect_field_name=redirect_field_name
    )
    if function:
        return actual_decorator(function)
    return actual_decorator

こんな感じで、「 is_authenticated 」であるユーザの場合、 function (まぁ、大体は View )を実行する仕組みになっています。
システムによっては、ログインするユーザの役割などによってアクセスさせたい画面を分けたい場合があり、「 is_authenticated 」かつ「ユーザの役割」とすることで、特定の役割を持ったユーザのみ画面にアクセスできるようにデコレータを作成したいと思います。

パーミッションで分けるやり方もありだとは思いますが、それだと画面自体は表示されてしまうので、今回のように画面へのアクセス自体を制御したい場合はデコレータをカスタムする方が良い気がします。

login_required カスタマイズ

Django のプロジェクト内に「 decorators.py 」というファイルを作成します。
作成したファイルに以下のようにデコレータを実装していきます。

from django.contrib.auth import REDIRECT_FIELD_NAME
from django.contrib.auth.decorators import user_passes_test

def custom_login_required(view_func=None, redirect_field_name=REDIRECT_FIELD_NAME, login_url=None):
    actual_decorator = user_passes_test(
        # is_authenticatedかつrole_aのユーザのみ許可する
        lambda u: u.is_authenticated and u.role_a,
        login_url=login_url,
        redirect_field_name=redirect_field_name
    )
    if view_func:
        return actual_decorator(view_func)
    return actual_decorator

これで後は「 urls.py 」で「 login_required 」デコレータを使用するのと同じように「 custom_login_required 」を使用すれば、カスタムされたデコレータを使用することができます。

最後に

フレームワークが提供する便利な機能も、場合によっては自分でカスタムした方がより使い勝手がよくなることがあります。ただ、カスタムするためにはそのフレームワーク自体の理解も深めていかないと、意図しない動作を引き起こさせたり、車輪の再開発になることもあるので、その点には注意が必要だと思います。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です